Vision―あるべき姿

松風グループは世界の歯科市場における存在感を高め、”創造的な企業活動を通じて世界の歯科医療に貢献する”という経営理念の実現に向けて、「あるべき姿」とその具体的取り組みを策定いたしました。

Visionー"あるべき姿"

 国内の歯科市場は、総人口の減少やう蝕(むし歯)治療の減少もあり、今後も一定の市場規模は維持するとしても大きな成長は望みにくいと考えられます。一方、世界には現時点で国内の10倍以上の市場規模が存在することが各種統計資料やデータから窺えます。加えて、新興国をはじめとする各地域の経済成長や生活水準の向上を考えると、今後、海外における歯科医療の需要は飛躍的に拡大することが見込まれます。

 当社は、このような事業環境を踏まえ、そして”創造的な企業活動を通じて世界の歯科医療に貢献する”という経営理念を実現すべく、これまで培ってきた国内事業の基盤を維持・強化しつつ、経営資源の配分を大きく海外にシフトし、海外事業の拡大を進めてまいります。そして、あらゆる部門・機能・人、ひいては経営全体のグローバル化を推し進め、「グループ売上高500億円(国内170億円・海外330億円)、グループ営業利益75億円(営業利益率15%)」を目指してまいります。

※ROE=自己資本利益率(Return On Equity)【当期純利益÷自己資本×100(%)】
当期純利益は、企業結合に関する会計基準等の適用後における「親会社株主に帰属する当期純利益」に該当します。
自己資本は、貸借対照表の「純資産の部」における「株主資本」と「その他の包括利益累計額」を合算した数値となります。


第二次 中期経営計画(2015年度-2017年度)総括

第二次 中期経営計画の最終年度となる、2018年3月期目標に対する結果は次のとおりでした。

 売上高は、国内・海外とも目標に対して大きく下回る結果となりました。

 国内は、CAD/CAM器材など新規分野の営業活動に注力する中、既存の主力製品群を伸ばしきれなかったことや、インプラントなど新規事業の市場浸透に想定以上の時間を要したことが主因であります。

 海外は、強固な販売網を構築している中国では計画通りに進捗しているものの、その他の地域では、販売網の拡充や人員増強、薬事認証の取得に想定以上の時間を要していることなどが主因であります。

 利益面では、将来の成長に向けた研究開発投資、国内における新規分野や海外事業を拡大するための販売活動費用など、先行投資的な費用が嵩んだことから、営業利益、営業利益率とも目標に届かず、課題を残す結果となりました。

〇取り組み課題の進捗(第一次~第二次中期経営計画期間)

 世界政情・経済、各国法規制などの外部要因に、当初想定した以上の影響を受けた側面はありますが、目標を達成できなかった最大の要因は、「成長分野における市場ニーズや成長機会への対応スピード不足」「販売網の拡充・薬事対応の遅れ「価格競争力向上に向けた取り組みの遅れ」など、当社自身にあります。

 一方、「あるべき姿」に向けたこれまでの取り組み・挑戦によって、「成長分野に対する知見の充実や体制の強化・広がり」「海外販売網の充実」「チャレンジ精神の当社グループ全体への浸透」など、得たものも決して少なくないと考えています。

 第三次 中期経営計画では、第二次中期経営計画との乖離を生むことになったこれら要因に対してしっかり対策を打ち、重点課題に対して、外部との連携やM&Aの活用も含めて、スピードを上げて取り組んでまいります。

第二次 中期経営計画(2015年-2017年度)の概要と目標達成のための重点課題

第三次中期経営計画 最終年度(2021年3月期)目標指標

第三次 中期経営計画では、下記の重点課題にスピードを上げて取り組んでまいります。
【研究開発】地域の需要・ニーズに適合した新製品の開発
 世界的視野に立った製品開発を基軸に据えながら、今後は世界各地の経済レベルや歯科医療の水準、インフラの整備状況なども考慮し、中間層・ボリュームゾーンをターゲットとした、地域に適合した製品開発を進めてまいります。また、将来的に新たな成長ドライバーとなりうる分野についても、積極的に研究開発を行ってまいります。
【研究開発】地域の需要・ニーズに適合した新製品の開発
【生産】生産拠点の再配置、海外生産の拡大
 人工歯や研削材など、当社が強みを持つ分野において、価格競争力の向上とコストダウンによる全世界展開を進めてまいります。

 また、「国内生産グループ会社の有効活用」と「海外生産の拡大」を含めた生産拠点の再配置を、本社工場の生産能力の制約/生産コストの低減/為替変動の影響回避/高関税の回避/危険物・重量物の輸送コスト低減/デリバリーサービスの向上などの観点から、進めてまいります。
【営業】販売網の拡充/販売拠点の整備/国内外学術ネットワークの構築
以下の取り組みにより、当社製品が最終顧客である歯科医療従事者にしっかりと認知されるための仕組みを構築してまいります。

○販売(代理店)網の拡充
 海外各地域で当社製品が歯科医療関係者に認知されているか再評価を行い、必要に応じて代理店網の整備を進めてまいります。

○販売拠点の整備
 海外事業の拡大に向けて、いくつかの国・地域で拠点設置を進めてまいります。

○国内外学術ネットワークの構築
 各地の歯科医療関係者に影響力を持つ、地域のスタディーグループやオピニオンリーダーに対する製品紹介や情報提供活動を進め、ネットワークを構築してまいります。
【営業】販売(代理店)網の整備/販売拠点の整備/国内外学術ネットワークの構築


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