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Interview

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インタビュー

貴医院について教えてください。

大学院を卒業して2年近く勤務医をしていましたが、父の後を継ぐためにこの医院に勤務することになりました。院長に就任してからは8年が経ちます。私は治療全般を担当していますが、小児の診療は愛子先生に担当してもらっています。やはり子どもは、女性の先生の方が親しみやすいというか・・・(笑)。また、矯正治療は愛子先生が専門で担当しています。
私たちのほかには、非常勤の歯科医師が1名、歯科技工士が1名、歯科衛生士が8名(常勤4名・非常勤4名)、歯科助手が1名、受付が3名おり、合計16名で力を合わせて治療を行なっています。歯科技工士には、実際の患者さんの顔貌や口腔内全体を見て、補綴・修復物などを製作してもらっています。またプロビジョナルも歯科技工士に依頼していますね。良いプロビジョナルができないと、良い補綴・修復物はできませんから。コミュニケーションが非常にスムーズに取れるので、患者さん一人ひとりに合った治療ができる環境だと思います。また、歯科衛生士は担当制にしています。患者さんのことをしっかりと把握して積極的に進めてくれるので、治療はとてもスムーズです。患者さんは、私ではなく歯科衛生士に付いているという感じですね(笑)。スタッフ一人ひとりが役割をきちんと果たせる、また長所を生かせるチーム医療を大切にしています。

一日にどのくらいの患者さまが来院されますか。

一日60人程度の患者さんが来られます。父の時にはご高齢の患者さんが多かったようですが、今の患者さんのほとんどは働く世代の方ですね。治療方法の割合も父の時とは大きく変わりました。父の時には保険適用範囲内の補綴・修復物が多かったのですが、今では審美修復を主とする自費治療や矯正治療が増えてきました。東京や大阪に比べれば、この辺りの方々に対して審美修復の認知度は高くないかもしれませんが、当院では審美修復を希望し来院される患者さんも比較的多いです。治療方法の提示やメリット・デメリットについては、説明が上手なスタッフに任せています。こちらから自費治療をおすすめしているのではなく、全てを理解していただいたうえで患者さん自身に選択していただくようにしています。

高橋登先生のMiCDハンズオンコースにご参加されていかがでしたか。

ビューティボンドの接着実習が印象に残っています。高橋先生が紙練板にビューティボンドを出して、しばらく放置すると溶媒とレジンが分離してきました。さらに、エアブローをすると水は流れるように飛んで行き、質量のあるレジンは波打つけども流れることなくその場に留まっていました。水をきちんと蒸発させることが大事だというのがよく分かりました。一液性のボンディング材の組成を理解し、エアブローをする意味をきちんと理論的に理解する機会なんて、なかなかありませんからね。意味を正しく理解できたことで日常の臨床で気を付けることができます。
そのほかには、コンポジットレジンのフロータイプとペーストタイプの使い分け、ベベルの付与、築盛方法など、ダイレクトボンディングを診療に取り入れる上で基本的なことは一通り学べたと思っています。しかし、色調の再現については、すぐに高橋先生のようにはできませんね。歯の色調は万人異なるので、一人ひとりに合わせて色調を自由に再現できるようになるには多くの経験を積む必要があります。

コンポジットレジンを代表とするGiomer製品をご愛用いただいているようですね。

プロビナイスなど、以前から松風製品は使っていますよ。愛子先生は一気に松風製品が増えたと言っていますが(笑)。ビューティフィル フローやビューティフィル フロー プラス、ビューティボンドなどのダイレクトボンディングに必要なものは、Giomer製品やMiCD関連製品を使っています。また、ダイレクトダイヤペースト キットはハンズオンセミナー後に使うようになった製品の一つです(笑)。仕上げ研磨に非常に適していますね。
最近のお気に入りはIPテンプセメントです。S-PRGフィラーが6つのイオンを徐放することは、高橋先生から伺う以前に、松本勝利先生からもお話を伺ったことがありました。その効果を最も分かりやすく感じているのが、IPテンプセメントによるプロビジョナルの仮着です。患者さん本人の治癒力ももちろんありますが、IPテンプセメントを使うようになって歯肉の引き締まり方など良好な経過が早く見られるようになりました。治療期間が短くなりますので、患者さんの負担も軽減することができて大変嬉しく思っています。(※)
※使用者本人の感想であり、効果を保証するものではありません。

ご愛用いただいているGiomer製品のIPテンプセメント。「プロビジョナルの仮着に使用したところ、歯肉に良好な効果が見られたため、ほとんどの仮着はIPテンプセメントを使用するようになりました」とのこと。

愛子先生にご愛用いただいている松風の矯正製品。「秀一郎先生が高橋先生のハンズオンセミナーに参加してから、一気に松風製品が増えたんですよ(笑)。でも、以前から私は愛用していますよ」と嬉しいお声をいただきました。

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