MiCD SMILE CIRCLE MEMBER
Interview

開業されるまでの経緯や現在の治療スタイルに影響する出会いがあればお教えください。
大学卒業後は、勤務医として鹿児島で医院でお世話になり、名古屋に戻ってからも勤務医を勤めた後、4年前に開業しました。当院のある名東区は、閑静な新興住宅地であり、また名古屋の東の玄関として交通の要所でもあります。そういえば、フィギュアスケートの浅田真央選手が住んでおられることでも有名ですね(笑)。
鹿児島で勤務医をしていたときに、「歯科医師はつまらない、おもしろくない」と思った時期がありました。そんなときに運良く出会ったのが、金村敏生先生(鹿児島県開業)と永井省二先生(宮崎県開業)でした。お二人から学んだことは、今の私の治療スタイルに大きく影響しています。
それ以後、「もっと勉強したい」「たくさんの臨床家、教授のお話が聞きたい」という気持ちが強くなり、また常に診療のことを考えるようになり、関心のあるテーマのセミナーには積極的に参加して課題の解決に役立てています。また、テーマによっては、スタッフも一緒にセミナーに参加することがあります。情報を共有したうえで治療に臨むと、とても連携がスムーズですね。セミナー後には、復習の意味を込めて、受講した内容をスタッフや知り合いの歯科医師に自分自身の言葉で話すようにしています。そうすることで、自分の理解度がよくわかりますね。“聞いただけでわかったつもりにならないように”努力しています。
松本勝利先生のMiCDハンズオンセミナーのご感想をお聞かせください。また、セミナー後はダイレクトボンディングに取り組んでおられますか。
診療室の向こうには公園があり、大きな窓から見える公園のみどりは、患者さまがリラックスして治療を受けられる要因の一つとのこと。
日本顎咬合学会で松本先生が窩の位置の理論についてお話されたのを聞き、もっと詳しく知りたいと思っていたので、昨年7月の松風歯科クラブ臨床講座(講演会)と10月のMiCDハンズオンセミナーに参加しました。松本先生から学んだ窩の位置の理論は、臼歯部の充填においてとても参考になっています。松本先生は、歯科医師がどこか感覚的な理論で進めてしまうテクニックを、プロセスを明確にして論理的に話してくださるので、とても分かりやすかったです。また、そのプロセスに付随する細かなことまで説明してくださるので助かりました。何度お聞きしても、松本先生のお話は勉強になりますね。
金村先生から教えていただいたこともあり、レイヤリングテクニックも含めてダイレクトボンディングには取り組んでいました。しかし、どうしてもレイヤーの境目がわかってしまうので、そこが課題ですね。まだまだ練習が必要です。
さまざまな考え方があろうかと思いますが、自費診療と保険診療をとくに区別せず、ダイレクトボンディングに取り組んでいます。
フルオロボンド シェイクワンをご愛用いただいているようですね。
ご愛用いただいているフルオロボンド シェイクワンをはじめ、松風のコンポジットレジン充填修復システム。「ビューティフィル フローシリーズは、よく使用していまして、2週間に1度は注文させていただいていますよ」。という嬉しいお声をいただきました。
まあ・・・扱いにくさはありますが(笑)。症例は限られますが、愛用していますよ。一年前に臼歯に露髄がみられた大学生二人の治療にフルオロボンド シェイクワンを使い、ビューティフィル フロー F10とビューティフィル フロー プラスで充填しました。経過は良好で、今のところ痛みは発症していません。Giomer製品の効果は期待できると実感しています(※)。また、二次カリエスにならないようにと考えれば、やはりフッ素イオンのリリース&リチャージ機能のあるビューティフィルシリーズが良いと思い、主に臼歯部の充填で使用しています。
治療において大切にされていることをお教えください。
できるだけ、口腔内写真を多く撮るようにしており、レントゲン写真と一緒にデータで保存しています。そして、患者さんと一緒にこれらを確認して治療の経過や現状を一緒に把握した後、治療のすすめ方をわかりやすくお話しています。もちろん、患者さんに安心していただくという目的もありますが、私自身が緊張感をもって治療に取り組み続けたいと思っているのも一つの理由です。
※使用者本人の感想であり、効果を保証するものではありません。