ビューティコア
ファイバーポスト
高い光透過性
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根管深部まで到達可能な高い光透過性を有しています。
ファイバーポストの直径と同じ大きさの穴を開けた厚さ2mmのゴム製プレートにファイバーポストを挿入し、ファイバーポストの真上から光照射器で照射し、撮影を行なった。
破折しにくい強度の高い材質
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曲げ弾性/曲げ強さ ※自社試験(代表値)
1.0mm 1.2mm 1.4mm 1.6mm 曲げ弾性率
(GPa)38.9 34.1 28.8 22.5 曲げ強さ
(MPa)1515 1261 1034 893
予後の観察に適したX線造影性
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ビューティコア ファイバーポストはアルミニウム板2mm相当以上のX線造影性があります。
※象牙質のX線造影性は、厚さ1mmのアルミニウム板と同等と言われています。
ファイバーポストを用いたレジン支台築造の臨床的有用性
1.歯根破折の予防に有効である
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レジンコア用コンポジットレジンやファイバーポストの弾性係数は象牙質に近似しているため、支台歯の残存歯質に発生する応力集中が既製金属ポスト併用レジン支台築造や鋳造支台築造に比べると起こりにくい。そのため、過大な力が支台歯に加わった場合でも歯根破折、とくに垂直性歯根破折の可能性が低く、たとえ破折が生じても水平的な破折で留まり、歯を保存できるケースが多いことが報告されている。
【参考】歯根破折の予防に有効な直接法
間接法の利点は、コア部分の形態付与が的確にできることで、歯肉縁下での上部クラウンのマージンを歯質に設定することが容易である。また、合着操作も鋳造支台築造と同じ感覚で行える。
欠点は、鋳造支台築造と同様に便宜的なポスト形成や窩洞形成が必要なため、健全歯質の削除量が多くなってしまう点である。
歯根破折に対する抵抗性は残存する健全歯質量が多いほど増すといわれているので、アンダーカットが許容できて最小限の歯質削除ですませることができる直接法の方が歯根破折防止の点で優れている。
歯根破折を防ぐためのもうひとつの方法としては、前述したように歯質と近似した物性の材料を使用して応力の集中を防ぐことに加え、歯質と接着させて一体化させることである。したがって、セメント層を介さずに直接歯質に接着させることができる直接法の方が有利である。
2.審美性に優れる
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レジンコア用コンポジットレジンおよびファイバーポストの色調が半透明または白色であるため、ジャケットクラウンの審美性が向上する。
金属ポストの存在で生じる歯根部の影(シャドー)や支台歯形成時のメタル削片によるメタルタトゥがないため歯肉部の審美性が損なわれない。
3.健全歯質の保存性に優れる
直接法の場合、アンダーカットの削除が不必要なため、歯冠部や歯根部の健全歯質を最大限保存することができる。
4.金属アレルギーの患者に使用できる
オールセラミッククラウンや硬質レジンジャケットクラウンと組み合わせることでメタルフリーでの修復が可能となる。
5.除去が容易である
再根管治療が必要になった時の除去削合が鋳造支台築造に比べると比較的容易であり、築造体除去時の歯根内象牙質の過剰な削合を防止できる。
出典:田中卓男,南弘之,嶺𥔎良人「レジン支台築造の臨床的有用性を向上させる新規レジン支台築造システム」
【ビューティコア システム】デンタルエコーVol.169(2012.8)