ビューティボンド XtremeのS-PRGフィラー徐放イオン通過試験
※自社試験による
1. 目的
S-PRGフィラーから徐放されるイオン6種が、ビューティボンド Xtremeのアドヒーシブ層を通過するかどうかを確認するために、『ビューティボンド Xtreme』のイオン通過試験を行なった。
2. 使用材料
松風新規接着システム
- ビューティボンド Xtreme
コンポジットレジン
- ビューティフィル フロー プラス X
3. 試験方法
- 厚さ1mm, 直径15mm円形のビューティフィル フロー プラス Xの硬化体を作製し、全ての面に対して#600番で研磨を行なった。
- ビューティボンド Xtremeを硬化体全面に塗布、エア乾燥、光照射(ソリディライト:表裏各30秒)を行なった。この際、ビューティボンド Xtremeの層が剥離しないように注意した。
- 硬化体を37℃の蒸留水に24時間浸漬させた。
- 浸漬後の硬化体を取り出し、浸漬した液の各種イオン濃度を測定した。
〈イメージ図〉
ビューティフィル フロー プラス Xの硬化体を作製後、#600番のサンドペーパーで全ての面を研磨 ビューティボンド Xtremeで
全ての面を接着処理
(塗布、乾燥、光照射)硬化体を37℃の蒸留水に
24時間浸漬浸漬した液のイオン濃度を測定
測定方法
フッ化物イオン:フッ素イオン電極法
その他イオン(ナトリウムイオン、ホウ酸イオン、アルミニウムイオン、ケイ酸イオン、ストロンチウムイオン):ICP分析法
4. 試験結果
F | Na | B | Al | Si | Sr | |
---|---|---|---|---|---|---|
放出量 [ ppm/day ] |
1.3 | 0.7 | 1.2 | 0.9 | 0.7 | 3.1 |
浸漬した液から、S-PRGフィラーから徐放されるイオン6種と同じ元素が検出された。すなわち、ビューティフィル フロー プラス Xから放出されたイオンが、ビューティボンド Xtremeのアドヒーシブ層を通過することが確認された。