松風では、歯科材料事業で取り扱う製品・商品を、その用途に応じて以下の6つに分類しています。

• 人工歯類

  

  入れ歯や被せものなどに使う主要歯科材料で、国内トップシェアを誇っています。
  ■ 人工歯
  ■ 歯科用陶材
  ■ ジルコニア材料
  

• 研削材類

  

  天然歯や歯科材料などの研削・研磨に使用します。研削・研磨材のことをポイントとも呼ぶこともあります。
  ■ 歯科用研削材
  ■ 歯科用研磨材

• 化工品類

  

  歯の詰めものや被せもの、入れ歯の歯茎部分となる歯科用合成樹脂や、歯の製作に使用する歯科技工用ワックス、歯の型をとる印象材など多岐にわたります。CAD/CAM用レジン材料やPEEK材料も歯の被せものなどに使用します。
  ■ 歯科用合成樹脂
  ■ 歯科用ワックス
  ■ CAD/CAM用レジン材料

• セメント類

  

  セメントは被せものや詰めものなどの接着に、石こうは歯型の模型製作に、埋没材は鋳造時の鋳型に使用されます。
  ■ 歯科用セメント
  ■ 歯科用石こう
  ■ 歯科用埋没材

• 金属類

  

  金属製の被せものや入れ歯の金属部分、被せものの土台に使います。
  ■ 歯科用合金

• 機械器具類その他

  

  歯科治療や歯科技工に用いられる機械器具、歯科用デジタルカメラ、CAD/CAM機器の他、歯列矯正、ホワイトニング、予防・衛生材料も取り扱っております。
  ■ 歯科用機器
  ■ 予防・衛生材料(オーラルケア製品)
  ■ 変色歯漂白剤(ホワイトニング製品)
  ■ 歯科用矯正材料

■ 人工歯

入れ歯に使う既成の歯です。材質的にはセラミックスでできた「陶歯」と合成樹脂製の「レジン歯」、「硬質レジン歯」があります。患者様一人ひとりに合うように様々な色や形、大きさがございます。なお、それぞれの特徴は次のとおりです。

金属やセラミックス製で陶材を盛るための歯の形の土台を製作します。その土台の上に陶材を盛ります。陶材は粉と液を混ぜたものです。盛り終わった後に電気炉を使い高温で焼いて固めます。数種類の陶材を調合することで患者様の歯の色や形にぴったりマッチする歯が製作されます。また、陶材は色だけでなく土台部分の材質によっても使用するものが変わります。例えば土台が金属であれば金属焼付用陶材、セラミックスであればオールセラミックス陶材があります。

■ジルコニア材料

CAD/CAM機器を用いて切削するセラミックス材料です。合成樹脂よりも強度があり、変色しにくいという特長があります。症例によって使用するディスクの色、ディスクの幅、強度が異なります。当社では様々な症例に対応できるラインアップを展開しています。

■ 歯科用研削材

● ダイヤモンド研削材

高品質なシャンク（軸）に、厳選されたダイヤモンド粒子を高密度に電着させた切削用の研削材です。主に天然歯を研削するのに用います。

● カーボランダム研削材

純度の高い炭化珪素を焼結させた研削材です。あらゆる歯科材料の研削に用います。砥粒の種類や形態の組み合わせによって用途が異なります。

■ 歯科用研磨材

● ゴム製研磨材

砥粒（研磨材）のアルミナや炭化珪素を、合成ゴムやシリコンゴムなどの結合材に練りこんで成形した研磨材です。結合材のゴムの種類や砥粒の種類などの組み合わせにより、被研磨物（金属、セラミックス、レジンなど）にとって最適な製品が異なります。

● 歯面研磨ペースト

歯科医院で行われる歯面清掃の際に用いられる研磨ペーストです。砥粒（研磨材）の種類が異なる数種類のペーストを用意し、汚れ具合などで使い分けます。

■ 歯科用合成樹脂

合成樹脂製品は、入れ歯の歯茎部分や虫歯治療の際に詰める白い充填材など多くの製品があります。

■ 歯科用ワックス

ワックスとは蝋（ロウ）です。ワックスは熱を加えることで変形します。金属の歯や入れ歯の歯茎を製作する時はワックスを使って歯の形や歯茎の形を作ります。それを金属やレジンに置き換える方法で行います。

■ CAD/CAM用レジン材料

CAD/CAM機器で加工するレジン材料です。材質はハイブリッドレジンやPEEKです。ブロックタイプの材料は条件によっては健保適用となる白い材料です。

■ 歯科用セメント

歯科用セメントは、被せものや詰めものを歯に装着する際に、接着材（合着）として使用します。歯の神経（歯髄）を保護したり、セメントそのものを虫歯に詰める充填材としても使います。

■ 歯科用石こう

歯科医院で採った歯型に石こうを流し込んで固めます。固まると、口の中の歯の状態が石こうで再現されます。それを用いて被せものなどを製作します。

■ 歯科用埋没材

埋没材は、金属製の被せものや入れ歯の金属部分を製作する過程で必要な材料です。埋没材で鋳型を作り、そこに高温の金属を溶かし入れます。

■ 歯科用合金

歯科で使う金属は、そのまま使用する線（ワイヤー）タイプと、鋳造するタイプがあります。鋳造用の合金は、金属製の被せものや入れ歯の金属部分に使用したり、陶材を盛るための歯の形の土台に使用します。材質は、金合金からチタン合金まで数多くの種類があります。

■ 歯科用機器

歯科治療や歯科技工に用いられる機械・器具で、鋳造機のような大型機器から、歯科用デジタルカメラのような小型機器、歯面清掃機など多種の機械・器具があります。近年では歯科のデジタル化に伴いCAD/CAM機器の需要も高まっています。CAD/CAM機器を使用して、診療から歯の製作を行うことも増えています。当社ではS-WAVEというCAD/CAMトータルソリューションシステムを構築しており、口の中をスキャンする機械や歯をデザインするソフトウェア、加工機、3Dプリンターなどを取り扱っています。

■ 予防・衛生材料（オーラルケア製品）

患者様が口腔衛生や予防を目的に、主にご家庭でご利用いただく製品です。当社では歯磨き剤や世界屈指の総合ヘルスケア関連用品メーカーであるジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社の製品を取り扱っており、その製品は国内外で高い評価を得ています。

■ 変色歯漂白材（ホワイトニング製品）

歯を削ることなく特殊な液剤で歯を白くする（＝ホワイトニング）材料です。当社では歯科医院で歯を白くするオフィスホワイトニング、歯科医院の指導のもとご自宅で歯を白くするホームホワイトニングの製品を取り揃えています。

■ 歯科用矯正材料

歯列矯正の治療の際に用いられる材料です。

松風の歯科技術を応用して作られたネイルシステム

■ アクリルネイル

アクリルパウダー（粉）とアクリルリキッド（液体）を混ぜて作る、スカルプチュア（人工爪）に用いる材料です。好みの長さ・形にすることができるため、爪を長くすることで指を細く長く見せたり、爪の面積も広くなるためネイルアートの幅も広がります。強度があり、簡単に剝がれることもありません。一方、高い技術が必要なため、サロンでプロのネイリストに施術してもらうことが一般的です。

■ ジェルネイル

流動性のある合成樹脂（粘液状）を爪に塗布し、紫外線や可視光線に反応して硬化させる性質を持つ材料です。光を当てないと硬化しないため、短時間で自然に硬化するアクリルネイルより施術が簡単で、気軽にネイルを楽しむことができます。

■ ネイルマシン

スカルプチュアのオフやジェルネイルのリペアのほか、甘皮処理、爪の整形、爪磨きなどができるネイル用機械です。用途に応じて、アタッチメントであるビットを取り替え、これらの施術を行います。

■ ポイント（軸付）

研磨砥粒に溶融アルミナを用いた金属研磨用と炭化ケイ素を用いた非金属研磨用があります。作業部が比較的小さいため、形状が複雑なワークの細かい部分やバリ取り等、部分的な研磨に適しています。ゴムの弾性により深いキズを付けずに均一な研磨面が得られます。

■ ミニホイール／ホイール

ミニホイールは、マンドレルを使用して軸付砥石として、溝部分や隙間の研磨にご使用いただけます。ホイールは、固定された卓上グラインダーなどに取り付けて使用する円盤状のゴム砥石です。使用時の騒音や振動が少なく、押し当てる力を調整しながら、精密に仕上げることができます。

■ ジスク（ディスクタイプ）

ディスクタイプのゴム製研磨材で、ステンレス鋼用、非鉄金属用、アルミ合金用を揃えています。固定された、または大きなワークを広範囲に磨く際に使用します。ゴムの弾性でワークの研磨面に密着するので、磨きムラが出にくく、仕上面を均一に研磨するときに便利です。

■ ブロック／シート

シート状、もしくはブロック状のゴム砥石です。シートを治具で固定したり、また、お好みのサイズにカッターナイフやはさみ等で簡単に切り抜けるので、ワークに応じた形状にすることができ、簡単で手軽に、場所を選ばす使用できます。

■ ベルト

帯状のベルト表面にゴム砥石を接着させたものです。ベルトグラインダーに取り付けてベルトを回転させてワークを研磨します。直線状の溝部分、弾性を利用し丸みのある部分の研磨作業に効果を発揮します。