〇 主要目標指標
[Point]
- 2012年策定の長期ビジョン「500億円構想」を期間内に達成。
- 期間内に153億円の設備投資・投融資を計画。各地の需要増加に対応した生産体制をすべくグループ全体で90億円の先行・成長投資を実施。
- 中長期に亘るフリーキャッシュフローの創出力を高めるべく、非事業用資産から事業用資産への積極的な組み替えを進める。併せて株主還元のさらなる拡充に取り組む。
〇 重点課題の主な取り組み内容
【研究開発】地域の需要・ニーズに適合した新製品の開発・投入
世界的視野に立った製品開発を中心に据えつつ、世界各地の経済レベルや歯科医療の水準、インフラの整備状況も考慮し、中間層・ボリュームゾーンをターゲットとした、地域に適合した製品開発を進めます。加えて、将来的に新たな成長ドライバーとなりうる分野についても、積極的に研究開発を進めていきます。
【生産】コストダウン、生産拠点の再配置、海外生産の拡大
人工歯や研削材など、当社が競争力を有する分野において、一層のコストダウンによる価格競争力の向上を図ります。
また、「国内生産グループ会社の有効活用」と「海外生産の拡大を含めた生産拠点の再配置」を本社工場の生産能力の制約解消/生産コストの低減/為替変動の影響回避/高関税の回避/危険物・重量物の輸送コスト低減/デリバリーサービスの向上、などの観点から進めてまいります。
第五次中期経営計画期間においては、国内外生産拠点の新設・増産投資をこれまでにない規模で行い、各地の需要増加に対応できる体制の構築を進めてまいります。
【営業】販売網・販売拠点の整備、国内外学術ネットワークの構築
当社製品が最終顧客である歯科医療従事者に認知されるための仕組みを構築してまいります。
▶ 販売(代理店)網の拡充
海外各地域で当社製品が歯科医療従事者に認知されているか再評価を行い、必要に応じて代理店網の拡充を進めてまいります。
▶ 販売拠点の整備
海外事業の拡大に向けて、いくつかの国・地域で拠点設置を進めてまいります。
▶ 国内外学術ネットワークの構築
各地の歯科医療関係者に影響力を持つ、地域のスタディグループやキーオピニオンリーダーに対する製品紹介や情報提供活動を進め、ネットワークを構築してまいります。
三井化学社・サンメディカル社との業務提携
2020年5月に、三井化学株式会社及びサンメディカル株式会社との資本・業務提携契約を締結し、資本関係の強化も含め、これまで以上に強固な関係を構築しました。3社が有する有形・無形の資産を融合させ、3社提携の目的である「歯科事業におけるグローバルな競争力、事業価値の向上」をはかるとともに、当社グループの成長、企業価値の拡大につなげてまいります。
M&Aの推進
製品分野、地域ごとの事業戦略(セグメント・ストーリー)に基づき、研究開発、生産、販売における体制強化のための外部との連携、発展形としてのM&Aを積極的に進めてまいります。
グループガバナンス体制の強化
当社グループにおけるグループ会社の役割は年々大きくなっています。グループ会社の活動を、当社グループ全体の企業価値向上に繋げると同時に、そこで発生する可能性のあるさまざまなリスクをコントロールしていくための体制整備を進めてまいります。
サステナビリティ経営の推進
「創造的な企業活動を通じて世界の歯科医療に貢献する」という経営理念のもと、ステークホルダーの皆様と協働しながら、企業活動を通じて社会課題の解決に取り組み、中長期的な企業価値の向上と持続可能な社会の実現の両立を目指してまいります。基本方針に掲げた「人々のQOL向上への貢献」「地球環境に配慮した企業活動の推進」「企業価値の向上を支える経営基盤の強化」「働きがいのある組織文化の醸成・人材づくり」の実現に向けた取り組みを推進してまいります。