人工歯の形態について

レギュラー形態、バイオ形態、リアル形態、ハーモニー形態、NCベラシアの形態のご紹介
レギュラー形態
最も古くからある人工歯形態です。当時(昭和初期)の欧米において広く用いられました。


バイオ形態
1937年に完成された、日本で初めて開発された理論的解剖学的な根拠に基づいた形態です。
レオン・ウィリアムの学説を基礎に、花沢鼎先生、堀江銈一先生、河村弘先生、矢崎正方先生、齋藤久先生、溝上喜久男先生等、当時の補綴研究会の諸先生方のご協力を得て、7年の歳月と100回以上の会合を重ねて完成されました。
このバイオ形態は、誕生以来、今日に至るまで広く臨床家に愛用され、日本の標準的な人工歯として、その514番は歯科医師国家試験や技工士国家試験に採用されてきました。

●上顎前歯の形態(上顎中切歯が基準)
●下顎前歯の形態
●臼歯の形態
●エース前歯、エース臼歯、レジン前歯、レジン臼歯
[バイオエース20°・35°(臼歯)、バイオエースレジン歯20°(臼歯)]


リアル形態
1956年に完成した、天然歯を忠実に模した前歯形態です。 バイオ形態の方型・尖型・卵円型の基本3形態に、混合型と短方型を新たに追加し、5形態としながら、各形態の大きさを4種類に単純化して、顔の相に対する選択と適合をより容易にしています。また、下顎にも基本型の相を取り入れ、上下顎の組合せを同一番号とし単純化しています。

●形態
●リアル陶歯(前歯)、ブレンド陶歯(前歯)、リアルクラウン前歯


ハーモニー形態
天然歯数千本を分類・研究して、特に生体への調和をテーマに開発された人工歯形態です。リアル形態の分類を元に方型・尖型・卵円型・混合型・短方型の5形態よりなっています。特に排列した時に立体的な自然感が出るように、各歯特有の発育葉の形態的特長が表現されています。 また、選択が容易にできるように上下顎形態を同じ記号・番号で組み合わせています。

●前歯の形態
●臼歯の形態
●エンデュラ アンテリオ(前歯)、エンデュラ ポステリオ(臼歯)

ベラシア形態
バイオ形態基本3形態をもとに独自に設計した方型、卵円型と、そのバリエーションで混合型とロングタイプを新たに追加した、新しい5形態としています。

NCベラシア

前歯上下顎の対応については、基本的にどの形態との組合せも可能で臨床に対応した選択ができます。

ベラシアSA

前歯上下顎については、水平被蓋を3~4mmにする場合は同じ番号を、0~1mmにする場合は上顎に対し、1つ大きいサイズの下顎をお選びください。

●前歯上顎の形態
●前歯下顎の形態
●臼歯の形態
●NC ベラシア アンテリア(前歯)、NC ベラシア ポステリア(臼歯) 、ベラシアSA アンテリア(前歯)、ベラシアSA ポステリア(臼歯)