社外取締役メッセージ

  • 鈴木 基市
    社外取締役 鈴木 基市
  • 持続的な成長と
    企業価値向上に繋がる役割を
    果たしていきます

     当社の取締役会は、議長主導のもと適切に運営されており、社内取締役と社外取締役の間では活発な議論が交わされていますので、取締役会の実効性は概ね確保されていると評価しています。 ただ、当社の経営理念「創造的な企業活動を通じて世界の歯科医療に貢献する」の具現化に向けた、中長期的な経営戦略の議論がやや不足しているように感じます。これらに関する議論を深めることで、より一層実効性のある取締役会になるのではないかと思います。
     当社の指名・報酬協議会は、取締役の指名・報酬等に関する手続きの公正性、透明性、客観性を強化するため、代表取締役2名と独立社外取締役3名で構成し、議長は独立社外取締役の互選で選出しています。構成員の間では常に忌憚のない意見交換が行われていますので、指名・報酬協議会の実効性は、確保されていると評価しています。
     2021年度は、代表取締役社長の交代に関する諮問がありました。コーポレートガバナンス・ガイドラインで公表している最高経営責任者の選任条項に照らしながら、構員の間で十分な審議を行い、髙見取締役を適任者として取締役会に答申しました。
     社外取締役のガバナンスに関連した主たる役割は、経営全般の監督機能、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に繋がる助言機能を果たすことだと思います。
     当社は、中長期基本方針として、連結売上高500億円、連結営業利益75億円を掲げていますので、これらの目標を実現するために、経営陣には経営リスクの排除と更なる資本効率の向上をこれからも求めていきます。(2022年6月収録)

  • 西村 大三
    社外取締役 西村 大三
  • モニタリング機能を中心に
    サステナビリティ経営を
    推進します

     松風は創業100年企業となりました。絶えざる挑戦と研鑽によって世界の歯科医療に貢献し続けてまいりました歴史から、私どもは、創業精神に根ざした経営理念に則する事業活動そのものがサステナビリティへの取組みの本体であり、サステナブルな経営こそが松風の企業価値向上に直結すると考えます。
     2022年6月に現代の社会課題と向き合い、笑顔あふれる未来の真・善・美の形づくりに貢献する法人として世界の進運に遅れなきよう、「サステナビリティ基本方針」が策定されました。そこには「人を大切にする」という社風が込められています。
     長年にわたり練磨されてきた松風の「行動規範」には、すでに「企業倫理に基づいた調達活動」「対等で公正な取引関係」「人間の尊厳」「個人の多様な価値観を認め」などの表現があり、石田梅岩の商人道やダイバーシティに繫がる伊藤仁斎の庶民の仁の教えなど、近世京都に産まれた「庶民の精神文化」の精華が読みとれます。そのような組織風土に育まれて集団維持能力型リーダーシップが磨かれ、それが指揮命令型リーダーシップを支え、PDCAサイクルを一団となって推進していく松風の強みが発揮されてきたのだと思います。新たに策定された基本方針やマテリアリティは、そのような「人の組織の基盤」を更にしなやかで強靭なものとする宣言です。
     私ども社外取締役のうち三名は独立社外取締役であり、モニタリング機能を中心としてサステナビリティ経営推進の役割を果たします。また、マテリアリティの中にはKPIが設定しづらくアウトカム評価がむずかしい項目もあり、アドバイザリー機能によって社内外の知見の総力をむすんで、課題解決に向け尽力いたします。(2022年6月収録)