株主・投資家との対話状況

当社は、株主・投資家の皆さまの考えを知り、それを当社の経営に活かすことを目的に、株主・投資家の皆さまとの対話に努めております。現状は、当社の数年来に亘る収益力向上をお伝えすることが中心とした対話となっておりますが、今後は、株主・投資家の皆さまの関心が特に高い中長期の成長ストーリーや資本政策などを含めた対話を充実させていく考えであります。2023年3月期における対話状況は次のとおりであります。

対話の当社対応者

決算説明会 代表取締役社長
投資家面談 取締役専務執行役員

対話相手の属性情報

対話の主なテーマ・関心事項

  • ビジネスモデルの特徴、強み
  • 国内外デンタル事業の業績好調要因
  • 中長期の成長に向けた具体的取り組み
  • 成長を阻害する可能性のあるリスク要因
  • 三井化学株式会社及びサンメディカル株式会社との業務提携の進捗・成果
  • 中長期基本方針(売上高500億円、営業利益75億円、営業利益率15%)の達成時期
  • マネジメント体制・ガバナンス(会長と社長の役割分担、女性役員登用についての方針・見通し)
  • 株主還元、資本政策、資本収益性の改善に向けた考え方
  • 現状の株価・PBRに対する当社経営陣の評価

経営陣へのフィードバック

  頻度 報告方法 内容
投資家・アナリストとの面談 四半期 会議体 面談概要(投資家概要・当社株式の保有有無・質問事項等)と投資家・アナリストのコメントを集約し報告
アナリストレポート 適宜 メール 証券会社が発行するアナリストレポートの要旨等を報告
株式関連指標・株価情報 適宜 メール 当社株主(株主数、株主構成等)・株式(株価・出来高等)の分析内容を報告
IR活動報告 半期 会議体 活動成果と課題、次期取り組みを報告

対話から得られた気づき・成果

要 望 気づき・成 果
当社海外事業について、アジア・オセアニア地域における中国の占める割合が高いため、切り分けて情報を開示してほしい。 2023/3期(通期)決算より、「決算発表参考資料」を通じて、アジア・オセアニア地区を、中国とそれ以外の地区に分けるとともに、各地域の為替変動による売上高への影響額を開示することにいたしました。

海外各エリアの事業成長を適切に評価するため、為替変動の影響を除いた情報を開示してほしい。
当社は現預金と投資有価証券が総資産に占める割合が過大であるように見える。投資有価証券、いわゆる政策保有株式を保有していることについて考えを伺いたい。 当社が円滑に事業活動を展開するために、協力関係を維持する必要があると認められる会社の株式を保有しておりますが、毎年、その保有の妥当性や合理性を検証しております。現時点で、保有の妥当性や合理性が認められない株式はありませんが、株主・投資家の皆さまとの対話を踏まえ、また、資金の成長投資への充当などより有効な活用という観点から、方向性として保有株式の縮減を進めていく考えであります。
縮減に当たっては、取得経緯、相手先の動向等に留意のうえ、保有先企業と対話を行い理解を得たうえで売却を進めることとし、また、相手先に当社株式の売却意向があれば、先方の意向を受け入れることを基本的な方針としております。
こうした方針に基づき、2023/3期は、上場株式2銘柄の株式を一部売却いたしました。
配当方針について、自己資本比率がかなり高い状況で推移している状況を踏まえると、利益に対する配当性向だけでなく、別の考えも必要ではないのか。 長期的な企業価値(株主価値)の増大と、株主の皆さまへの利益還元を目指しつつ安定した配当の維持・継続を基本方針とし連結ベースでの配当性向30%以上を目標としてまいりましたが、2021/3期からは、これに加え、株主様への還元の充実を図るとともに、資本効率を考慮した還元を実施していくことを目的として、新たに純資産配当率(DOE)1.7%を目安とすることいたしました。
DOEは、自己資本利益率(ROE)と配当性向の積でありますので、収益性と資本効率をともに高めることにより、DOEの向上を目指していく考えとしております。