中期経営計画について

松風グループは、世界の歯科医療への貢献度と市場における存在感を高め、“創造的な企業活動を通じて世界の歯科医療に貢献する”という経営理念の実現に向けて、長期ビジョン「500億円構想」とその具体的取り組みを策定いたしました。

長期ビジョンー"500億円構想"

長期ビジョンー

国内の歯科市場は、総人口の減少やう蝕(むし歯)治療の減少もあり、今後も一定の市場規模は維持するとしても大きな成長は望みにくいと考えられます。一方、世界には現時点で国内の約14倍の市場規模が存在することが各種統計資料やデータからうかがえます。加えて、新興国をはじめとする各地域の経済成長や生活水準の向上を考えると、今後、海外における歯科医療の需要は飛躍的に拡大することが見込まれます。

当社は、このような事業環境を踏まえ、そして”創造的な企業活動を通じて世界の歯科医療に貢献する”という経営理念を実現すべく、これまで培ってきた国内事業の基盤を維持・強化しつつ、経営資源の配分を大きく海外にシフトし、海外事業の拡大を進めてまいります。そして、あらゆる部門・機能・人、ひいては経営全体のグローバル化を推し進め、「グループ売上高500億円(国内170億円・海外330億円)、グループ営業利益75億円(営業利益率15%)」を目指してまいります。

※ROE=自己資本利益率(Return On Equity)【当期純利益÷自己資本×100(%)】
当期純利益は、企業結合に関する会計基準等の適用後における「親会社株主に帰属する当期純利益」に該当します。
自己資本は、貸借対照表の「純資産の部」における「株主資本」と「その他の包括利益累計額」を合算した数値となります。

■ 目標達成のための重点課題

■ 重点課題の主な取り組み実績

第三次 中期経営計画(2018年度-2020年度)総括

各年度の目標に対する結果は次のとおりでした。

(単位:億円)

2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
計画 実績 計画 実績 計画 実績
売上高 257 249 274 261 292 246
 国内売上高 144 136 150 146 157 137
 海外売上高 112 ★112 123 114 135 109
営業利益 17 18 20 ★22 23 23
 (営業利益率) (6.8%) (7.3%) (7.5%) (8.5%) (8.0%) (9.3%)
ROE 4.6% 5.0% 5.5% 2.9% 6.1% 6.2%

赤字:計画を下回った項目/★:過去最高


売上高は、最終年度にコロナ禍の影響を受け、事業活動の水準が大きく低下するなどの特殊要因があったものの、初年度、2年目共に、重点課題の取り組みの遅れから目標を下回る結果となりました。

利益面では、2015年に子会社化したMerz Dental GmbHの「のれん」及び「無形固定資産」に係る減損損失を計上したことにより、2020年3月期のROEが目標を下回った点を除き、目標と同水準ないしそれ以上の成果を挙げることができました。

■ 第三次 中期経営計画の取り組み実績

  成    果 課    題
研究開発 ・デジタル歯科に対応した新製品の開発投入
・北米・中南米には化工品類、中国には化工品類及び人工歯類の新製品を投入し、売上を拡大
・製品開発のスピード向上
・各国法規制に迅速に対応するための体制構築
生  産 ・ベトナムに生産拠点を設立  
営  業 ・インド・ブラジルにおける現地法人の体制整備を含む、世界各国における販売網の整備 ・顧客ネットワークの構築
 (特に管轄する国が多く、市場環境が異なるエリア)
人  材 ・グローバル化推進に向け、様々な方面から人材確保を推進  
財  務 ・資金需要に対応した機動的な資金調達環境を確保
・R&Iによる発行体格付の引き上げ
 
M&A推進 ・組織体制(専任体制)構築、多方面から情報収集、個別案件の検討を実施 ・当社グループのコア・コンピタンスや成長戦略を踏まえ、補強すべきポイントに沿った、能動的なM&A推進
・Merz Dental GmbHの経営改善・改革
外部連携 ・三井化学社・サンメディカル社との関係強化  

以上の様々な取り組みにより、将来の成長に向けた成果は確実に出ており、取り組みの方向性は正しいと評価していますが、長期ビジョン「500億円構想」の達成に向けて、第四次中期経営計画では、従来の重点課題に対してスピードを上げて取り組むとともに、これまでの延長線を超える施策にも取り組み、成長スピードを加速させる必要があります。


第四次 中期経営計画(2021年度-2023年度)概要と目標達成のための重点課題

第四次 中期経営計画 最終年度(2024年3月期)目標指標

第四次中期経営計画では、コロナ禍の影響を受け事業拡大の進捗が2年遅れとなったことも踏まえ、下記の重点課題にスピードを上げて取り組んでまいります。

【研究開発】地域の需要・ニーズに適合した新製品の開発・投入
世界的視野に立った製品開発を基軸に据えながら、今後は世界各地の経済レベルや歯科医療の水準、インフラの整備状況なども考慮し、中間層・ボリュームゾーンをターゲットとした、地域に適合した製品開発を進めてまいります。また、将来的に新たな成長ドライバーとなりうる分野についても、積極的に研究開発を行ってまいります。
【研究開発】地域の需要・ニーズに適合した新製品の開発
【生産】コストダウン、生産拠点の再配置、海外生産の拡大
人工歯や研削材など、当社が競争力を有する分野において、一層のコストダウンによる価格競争力の向上を図ってまいります。
また、「国内生産グループ会社の有効活用」と「海外生産の拡大を含めた生産拠点の再配置」を、本社工場の生産能力の制約解消/生産コストの低減/為替変動の影響回避/高関税の回避/危険物・重量物の輸送コスト低減/デリバリーサービスの向上、などの観点から進めてまいります。
【生産】生産拠点の再配置、海外生産の拡大
【営業】販売網の拡充/販売拠点の整備/国内外学術ネットワークの構築
以下の取り組みにより、当社製品が最終顧客である歯科医療従事者にしっかりと認知されるための仕組みを構築してまいります。

○販売(代理店)網の拡充
海外各地域で当社製品が歯科医療関係者に認知されているか再評価を行い、必要に応じて代理店網の整備を進めてまいります。

○販売拠点の整備
海外事業の拡大に向けて、いくつかの国・地域で拠点設置を進めてまいります。

○国内外学術ネットワークの構築
各地の歯科医療関係者に影響力を持つ、地域のスタディーグループやキーオピニオンリーダーに対する製品紹介や情報提供活動を進め、ネットワークを構築してまいります。
【営業】販売(代理店)網の整備/販売拠点の整備/国内外学術ネットワークの構築
M&Aの推進
製品分野、地域ごとの事業戦略(セグメント・ストーリー)に基づき、研究開発、生産、販売における体制強化のための外部との連携、発展形としてのM&Aを積極的に進めてまいります。
グループガバナンス体制の強化
当社グループにおけるグループ会社の役割は年々大きくなっています。グループ会社の活動を、当社グループ全体の企業価値向上に繋げると同時に、そこで発生する可能性のあるさまざまなリスクをコントロールしていくための体制整備を進めてまいります。
三井化学株式会社、サンメディカル株式会社との業務提携
2020年5月に、三井化学株式会社及びサンメディカル株式会社との資本・業務提携契約を締結し、資本関係の強化も含め、これまで以上に強固な関係を構築しました。3社が有する有形・無形の資産を融合させ、3社提携の目的である「歯科事業におけるグローバルな競争力、事業価値の向上」をはかるとともに、当社グループの成長、企業価値の拡大につなげてまいります。
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